カーテンの空間は、固定的な建物自体の空間性とは状態が違います。布を主材料とした柔らかい立体です。 布とはいえ、形を整え、下げたときの端正さは緊張の美しさを示します。また、少しの空気の動きにも揺らぎますし、布の開閉により一瞬のうちに奥行きをなくし、窓という面を露呈するという変わり身も備えています。開閉の途上で小道具により形をとどめておくこともできます。 つまり、かなり多面的で変化に富んだ空間であるのです。 そうした変化は、窓の役割との関連から当然なことで、自在に応じるはたらきを備えています。 |
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