普段、私たちの窓のかたちについての認識は、ひとことでいってしまえば『直線で区切られた四角形』ということになるでしょう。 子どもに家の絵を描いてもらうと、窓を漢字の『田』というように表し、その中を空色に塗り、カーテンを描き足すのがひとつのパターンになっているようです。 私たちは、窓の機能性に対する関心とは別にかたちについてはよほどの必要がない限り、比較的平板な見方しかしていないのではないでしょうか。 |
そこで窓に付帯したカーテンのかたちに対しても、窓の全体に設置される布の面という平面的なとらえ方が主になり、なかなか立体的にとらえることは難しいこととなります。 ひだの凹凸の寸法、それがたとえわずかであっても、それは明らかに奥行きです。 |
幅があって高さがあって、奥行きを備えているもの・・・これは立体です。 レースのスペース、カーテンボックス、そして布そのものの厚みやひだの凹凸、正面があって側面があり、天井や床面への広がりなどを考えると明らかに3次元の世界であり、空間へと広がっていくことになります。 カーテンについて空間的にとらえるということは、その役割や美観の面からとっても重要な観点だということを、改めて確認しておきたいと思います。 |
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